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用語解説



用語解説
 
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アンドロゲン: 男性生殖器の活性を刺激し、男性の性徴発達を促進するホルモン。女性でも少量が産生される。

エストロゲン: 女性の二次性徴を刺激し、月経周期の過程を制御するホルモン。男性でも少量が産生される。

黄体: 排卵後の卵胞の場所に形成される構造物。黄体は妊娠の維持に必要なエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンを放出する。妊娠が成立すると、黄体は5~6カ月間機能するが、妊娠が成立しなければ黄体は機能を停止する。

黄体形成ホルモン(LH): 性腺を刺激する下垂体ホルモン。黄体形成ホルモンは、男性では精子形成とテストステロンの産生に必要で、女性ではエストロゲンの産生に必要である。

黄体形成ホルモンサージ(LHサージ): 脳下垂体から多量の黄体形成ホルモンが放出されること。LHサージにより、卵胞からの成熟卵の放出(排卵)が起こる。

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組換えDNA: 2つの異なる起源の遺伝子を含むように修正されたDNA。組換え技術はしばしば高純度の治療薬を製造するために利用される。

顕微操作: 検査室内の顕微鏡下で実施できる様々な技術。胚培養士等の生殖医療に携わる技術者が、卵子と精子を操作して妊娠の可能性を高めるための操作(「卵細胞質内精子注入法」、参照)。

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採卵: 体外受精に使用する卵子を卵胞から採取するための手技。腹腔鏡や経膣超音波断層法により卵巣内の卵胞の位置を確認しながら針を用いて採取する。

子宮鏡検査法: 子宮鏡と呼ばれる器具を使った子宮の直視的検査。この方法では切開を行うことなく医師が子宮の内部を診察することができる。

子宮内人工授精(IUI): 医師がカテーテルを使って子宮頸部から子宮内に直接精子を注入する手技。

受精: 精子と卵子が持つ遺伝物質を組み合わせて胚を形成すること。通常は卵管内(体内)で起こるが、器具のなか(体外)で起こさせることもある。(「体外受精」参照)。

人工授精(AI): 性交渉の代わりに、カテーテルにより精子を子宮頸部近くの膣内または直接子宮内に注入すること。この技術により、性交障害を克服し、精子-粘液不適合の問題を避け、精子の能力を最大限に高めることが出来る。またドナー精子を使用する場合に用いられる。

精管切除術: 精管の偶発的または選択的切除手術。受胎調節(避妊)のために利用される手技。

精子: 男性の遺伝情報を女性の卵子に運ぶ微小な細胞。男性生殖細胞。男性配偶子。

精子数: 精液に含まれる精子の数。精子濃度とも呼ばれ、1ミリリットルあたりの精子の数で表される。

精子運動性: 精子の泳ぐ能力。運動性不良は、精子が卵子に向かって泳いでいくのが困難なことを意味する。

生殖機能低下症: 卵巣あるいは精巣の機能が不十分であること。精子形成の低下または卵胞発育の欠如があり、同時に卵胞刺激ホルモンおよび黄体形成ホルモンの低下または欠如を示す。

生殖補助技術(ART): 性交渉なしに妊娠を可能にする方法で、体外受精(IVF)や配偶子卵管内移植(GIFT)が含まれる。

性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン): 生殖機能をコントロールするホルモン。卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモン。

性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH): 視床下部と呼ばれる脳の部分から約90分毎に分泌される物質。このホルモンにより、下垂体が性腺を刺激する黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンを分泌できるようになる。

絶対不妊: 妊娠を妨げる回復不能な状態。

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体外受精(IVF): 排卵誘発剤の投与によって産生された卵子を女性の体内から回収し、試験管内で精子と受精させること。できた胚はカテーテルで子宮に移植される。

着床(胚): 胚が組織の中に埋まり、母体の血流との接触を確立して栄養を受け取れるようになること。着床は通常、子宮の内面で起こるが、子宮外妊娠では体内の子宮以外の場所で起こる。

超音波検査: 生殖器官を観察するためにX線検査の代わりに用いられる検査。例えば卵胞発育をモニターする時用いる。

テストステロン: 二次性徴の発現と性衝動を引き起こす男性ホルモン。テストステロンは精子形成、発育にも必要である。

凍結保存: 超低温状態で器官あるいは組織を保存すること。生殖補助技術で使用されなかった胚は、将来利用できるように凍結保存することができる。

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胚: 受精から妊娠第8週までの胎児発育の初期段階を表す用語。

胚移植: 子宮外で受精させた受精卵を、女性の子宮内または卵管内に移植すること。

配偶子: 生殖細胞。男性では精子、女性では卵子。

配偶子卵管内移植(GIFT): 卵子回収手技の後、卵子を精子と混合し、受精は確認せずに、簡単な手術(腹腔鏡検査法)によって女性の卵管内に入れて体内受精させる手技。

胚盤胞移植: 不妊治療の新しい技術で、体外受精では通常2~3日発育させた胚(受精卵)を移植するが、この技術では4~5日胚盤胞の段階に達するまで発育させた胚を移植する。

排卵: 卵胞からの卵子の放出。

排卵誘発: 排卵させるために行われる医学的処置。

ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG): 妊娠初期に産生されるホルモンで、プロゲステロンを産生する黄体を維持する。不妊治療時に排卵を引き起こすために注射で使用されたり、テストステロン産生を刺激するために男性に使用されたりする。

腹腔鏡検査法: 腹腔鏡と呼ばれる小さな内視鏡を使った骨盤領域の検査。

不妊症: カップルが避妊をしないで性的交渉を続けて1年(35歳を超えた女性では6カ月)経過しても妊娠できないこと、あるいは妊娠を満期まで維持できないこと。

不妊専門医: 不妊治療を専門とする医師。米国産婦人科委員会(ABOG)では、産婦人科医が‘生殖内分泌学(ホルモンの研究)と不妊,について特別な訓練を積んだ場合、産婦人科の中の一専門分野として不妊治療を認定している。

不妊治療: 排卵誘発、精索静脈瘤手術(陰嚢の拡張蛇行静脈の整復)および損傷した卵管を再建するための顕微手術など、妊孕性あるいは妊娠の可能性を高めるために用いられる方法や手技。不妊治療の目標はカップルが子どもを授かることを助けることである。

プロゲステロン: 女性の月経周期の後半に黄体によって産生されるホルモン。子宮内膜を厚くして、受精卵の着床を受け入れられる準備を整える。

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卵管: 卵胞から放出された卵子が子宮へと移動する時に通過する管。通常は、卵管で精子と卵子が遭遇し受精が起こる。

卵細胞質内精子注入法(ICSI): 1個の精子を直接卵子に注射する顕微操作(顕微鏡下で行われる)で、非常に少ない精子や運動能のない精子(卵子に向かって効果的に泳いでいかない精子)による受精を可能にする技術。授精後、得られた胚を子宮に移植する。

卵巣機能障害: 卵巣の障害または奇形、あるいは自己免疫疾患などの慢性疾患により、下垂体からの卵胞刺激ホルモンによる刺激に卵巣が反応できないこと。血中卵巣刺激ホルモン濃度の上昇により診断される。

卵胞: 卵巣内の液で満たされた袋で、排卵時に放出される卵子を含んでいる。毎月、卵巣内の卵子が卵胞の中で発育する。

卵胞刺激ホルモン(FSH): 卵胞の発育と精子形成を刺激する下垂体ホルモン。女性の卵胞刺激ホルモンは卵胞の発育を刺激する。男性の卵胞刺激ホルモンは精巣内のセルトリ細胞を刺激し、精子形成を支える。卵胞刺激ホルモン濃度の上昇は、男性でも女性でも性腺の機能障害に伴う。

流産: 子宮内で生存していた胚または胎児の発生がとまること。

類線維腫: 子宮壁に発生する線維組織の良性腫瘍(悪性ではなく生命に関わることは無い)。完全に無症状の場合もあるが、月経異常や不妊の原因になる場合がある。




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日本語監修:埼玉医科大学 産婦人科 石原 理 教授
最終更新: 18/04/2009


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