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性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)

性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)は、生殖器系の調節に重要な役割を果たします。このホルモンは、すべての動物で同様の構造をしており、10個のアミノ酸鎖で構成されたデカペプチドです。性腺刺激ホルモン放出ホルモンはまず下垂体前葉を刺激し、性腺刺激ホルモンである卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンを合成、分泌します。また、下垂体前葉に対し以下の3つの主要作用を持っています。
  • 性腺刺激ホルモンの合成と貯蔵
  • 活性化:貯蔵プールから直接的作用プールへの性腺刺激ホルモンの移動
  • 性腺刺激ホルモンの即時放出(直接分泌)

下垂体前葉に対する性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の作用
 

性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)は、性腺刺激ホルモンの分泌に不可欠なため、類似した作用あるいは阻害作用を持ついくつかの物質が開発されました。
  • GnRH作動薬:通常内因性性腺刺激ホルモン放出ホルモンによって刺激される細胞受容体に親和性を示し、受容体部位で生理作用をより刺激する薬剤。
  • GnRHアナログ:性腺刺激ホルモン放出ホルモンと同様の構造を持つが、一部の成分が異なっている薬剤。GnRHと同様または反対の作用を示す。
  • GnRH拮抗薬:生物活性を持たずに細胞受容体に結合する薬剤など、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの作用を無効にしたり取り消したりする作用を示す薬剤。
生殖補助技術における性腺刺激ホルモン放出ホルモンとその関連物質の役割は、第三段階:生殖補助技術で詳しく解説します。

性腺刺激ホルモン放出ホルモンパルス状分泌の頻度と大きさが、女性生殖周期をコントロールする鍵となり、毎月の卵子の成熟に繋がります。男性では、性腺刺激ホルモン放出ホルモン刺激に反応して下垂体前葉から放出される卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンが精子形成に大きな役割を果たします。


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日本語監修:埼玉医科大学 産婦人科 石原 理 教授
最終更新: 18/04/2009


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