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第二段階
性腺刺激ホルモン療法
クロミフェンの効果がなかった場合、次の段階の治療として性腺刺激ホルモンの投与が開始されます。クロミフェンは性腺刺激ホルモン放出ホルモンの放出を刺激しますが、性腺刺激ホルモンは卵巣に直接働いて卵胞の発育を促進します。
不妊治療で用いられる性腺刺激ホルモンは現在、次の3つの方法で作られています。
- 尿由来:従来は、性腺刺激ホルモンは、閉経後の女性の尿から抽出、精製するしかありませんでした。
- 遺伝子組換え:遺伝子組換え技術を用いた排卵誘発ホルモンの生産。詳細
- “Filled By
Mass”を用いた遺伝子組換え性腺刺激ホルモンの生産:サイズ排除高速液体クロマトグラフィ利用した、より正確で精密な方法。 詳細
各方法に関する詳細は「個別治療」 を参照して下さい。
性腺刺激ホルモン
主要な性腺刺激ホルモンは卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の2つです。これらは主として性腺である卵巣と精巣に作用を示すため、性腺刺激ホルモンと呼ばれています。
性腺刺激ホルモンはゴナドトロピンとも呼ばれますが、このトロピンという接尾語は「成長促進」を意味します。というのも、これらのホルモンは生殖腺ホルモンの放出を刺激するだけでなく、性腺の成長と発達にも反応しているからです。性腺刺激ホルモンがなければ性腺は萎縮し、小児期に性腺刺激ホルモンが存在しなければ、性腺が正しく発達しません。
女性における卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンは、卵胞発育とエストロゲンとプロゲステロンという重要な卵巣ホルモンの合成と分泌に対し、全く別個でありながら相補的な作用を示します。卵胞刺激ホルモンは卵胞の発育を促すように働き、黄体形成ホルモンは黄体化と黄体期の維持に関わる主要なホルモンです。卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの濃度が低下したりアンバランスになったりすると、無排卵(排卵の停止)と不妊につながることがあります。逆に、閉経後やエストロゲンを産生できない女性では、視床下部に対するエストロゲンの負のフィードバックが働かないため、卵胞刺激ホルモンが非常に高濃度にまで上昇することがあります。
男性における卵胞刺激ホルモンの作用は、おもに精巣内での精細管の成熟に対するものです。このホルモンの標的細胞はセルトリ細胞です。精巣内のアンドロゲン濃度(精巣内で黄体形成ホルモンがライディヒ細胞を刺激して、テストステロンを分泌させた結果として上昇します)が高ければ、卵胞刺激ホルモンが精子形成を誘発します。
各性腺刺激ホルモンの機能| ホルモン | 女性における機能 | | 卵胞刺激ホルモン | 卵胞を排卵時点まで発育、成熟させる主要ホルモン
卵胞細胞を刺激してエストロゲンを分泌させる | | 黄体形成ホルモン |
排卵と、初期の妊娠を支えるために必要なホルモンを分泌する黄体の形成に不可欠なホルモン
卵胞発育には卵胞刺激ホルモンとともにこのホルモンの循環血中濃度が関与すると考えられる |
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5種類のホルモンが存在し、それぞれが女性の生殖に特異的な役割を果たしています。
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