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抗精子抗体検査(免疫学的要因)

抗精子抗体とは、女性が頸管粘液中に産生する精子に対する抗体あるいは男性が自己精子に対して産生した抗体です。この抗精子抗体による免疫学的要因が、不妊に関係している場合があります。この検査は、他の不妊原因が除外された場合に分析されることが多く、原因不明不妊症カップルのうち40%近くで抗精子抗体が発見されています。免疫学的要因は次のような場合に不妊の原因になる可能性があります。
  • 精液分析結果は正常であるが、性交後検査(ヒュ―ナーテスト)で精子がみつからないあるいは運動性がない場合
  • 性交後検査で精子が前進運動しない場合。
  • 精管切除後に精管再建術を実施したが、不妊が持続している場合。
  • 精液分析で精子凝集が見られる場合。
  • 原因不明の不妊が長期間持続している場合。
下表には抗精子抗体の存在を検出するために実施可能な検査をまとめています。

抗精子抗体を検出するための検査
検査特徴
キブリック試験 最も古く、最も実施が容易。偽陽性結果を防ぐために慎重な実施が必要である。
混合凝集試験 他の因子と混合したヒトのRh+赤血球を使用。抗精子IgGおよびIgA抗体を検出可能。研究により免疫ビーズ結合と同等に正確であることが示されている。
精子パニング試験 スクリーニング検査には適しているが、個々の精子に関する情報は得られない。
イムノビーズ結合試験 最も特異的な検査。精液中および頸管粘液中の抗精子抗体を検出する。免疫サブクラス特異性(IgM、IgG、IgA)である。局所的特異度と抗体結合精子の割合を測定できる。


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日本語監修:埼玉医科大学 産婦人科 石原 理 教授
最終更新: 18/04/2009


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